読み込み

CATOVIS Helperを開いたら、まずはマクロを有効化します。

リボンの下に図のような黄色いバーが表示されたら「有効にする」をクリックしてください。
(表示されない場合はすでに有効化されています)

次にリボンメニューのなかにある「アドイン」 タブを選択します。

対訳ファイル(Align.tsv)を読み込むには「ファイル」→「開く」とボタンを押してください。
ファイル選択ダイアログが表示されるので、整形したい対訳ファイルを選びます。

すると区切り記号に色がつけられた状態でファイルが読み込まれます。
このファイルをベースに細かな整形をしていきます。

CATOVIS Helperの整形機能

ここからは「結合」「分割」「挿入」「調整」について紹介します
各見出しのカッコ内に記載しているのは、初期状態でのショートカットキーです。
ショートカットを変更したい場合は、環境設定のページをご覧ください。

結合(Ctrl+Shift+M)

結合ボタン を押すと、選択中のセルのテキストを一番上のセルにまとめます。
改行記号などでセグメントが分割されてしまったときなどに便利です。

分割(Ctrl+Shift+S)

分割ボタン を押すと、「。」や「. 」などでセル内のテキストを分割し、別のセルに入れていきます

例えば一つのセルに「。」で終わる文が3つ入っている場合、「。」で区切られた3文がそれぞれ3つのセルに分割されます。
主にExcelやPPTなどで最初の分割が上手くいっていなかった、結合で複数の文がまとめられてしまったといった箇所で力を発揮します。

なお、分割に使う記号の変更方法は、環境設定のページで紹介しています。

縦方向には複数セルを選択できますが、原文と訳文を同時に選択はできないので注意してください。

挿入(Ctrl+Shift+I)

挿入ボタン を押すと、選択中のセルの上にクリップボード内のテキストを挿入できます。

手作業で細かな分割をする際に活用してください。

調整(Ctrl+Shift+A)

CATOVIS Helperに対訳ファイルを読み込んだ時点では、原文と訳文の「区切り記号」は同じ位置に来るように調整されています。
しかし、上記の「結合」「分割」「挿入」といった操作を行うと、左右の区切り記号にズレが出始めます。

これを効率的に処理するための機能が調整ボタン です。
調整ボタンを押すと、環境設定で設定している行数の範囲内で、区切り記号が左右で同一になるように自動調整します。

各整形操作を行ったあと、すぐに「調整」を実行すると無駄な動作を減らすことができます。

一括処理

CATOVIS Helperの備えている一括処理には大きく「比較」「削除」があります。

「削除」「比較」に基づいて行われるため、先に「比較」を実施するようにしてください。
(必要な比較が実行されていないと、削除前に確認ダイアログが出現します)

比較

「比較」では「原文と訳文が同一」と、「同じ原文と訳文のセットが複数回出現している」の2種類を検出することができます。
比較を実行した結果、「原文と訳文が同一」である行にはC列に「SAME」が、「同じ原文と訳文のセットが複数回出現している」行にはD列に回数が記入されます。
(初出の箇所に 1 は記入されません)

「比較」ボタンを押すと、「区切り内比較」「ファイル内比較」「全体比較」の3つから選択ができるようになります。 範囲が狭いほど速く完了しますが、「同じ原文と訳文のセットが複数回出現している」の精度は下がります。

空白行の削除

空白行の削除ボタンを押すと、原文・訳文ともに空白である行が削除されます。
「結合」などの操作によって、空白行が増えてしまったときに実行してください。

原文=訳文行の削除

原文=訳文行の削除ボタンを押すと、「原文と訳文が同一」である(C列に「SAEM」と記入されている)行が削除されます。
表やグラフなどで英数字や略語が多く含まれているファイル、翻訳不要箇所があって原文がそのまま残っているファイルなどで便利に使用できます。

重複行の削除

重複行の削除ボタンを押すと、「原文と訳文のセットが複数回出現している」(D列に2以上の数字が記入されている)行が削除されます。
同じ表現の繰り返しであっても対訳抽出時にはすべて抽出されていますので、速い段階で実行しておくと、確認をする行を減らすことができます。

原文=訳文&重複行の削除

原文=訳文&重複行の削除ボタンを押すと、原文・訳文が同一であり、かつ原文と訳文のセットが複数回出現している行が削除されます。

整形が終わったら最後に仕上げ処理を実行します。

仕上げ処理、バックアップ、環境設定

区切り記号の削除

CATOVIS ALIGNで作成した対訳表にはファイル名や区切り記号といった、翻訳メモリとしては不要な文字列が原文・訳文中に混ざっています。
CATOVIS Helperの仕上げ処理では、これを一括で削除することができます。

仕上げ処理を行うには、アドインタブの「ファイル」ボタンを押し、「完成」を選択してください。
仕上げの結果は新たに作成される「FINISH」シートに表示されます。

また、ボタンを押した際に「C列にファイル名を追加しますか」と確認がでます。
「はい」を選ぶと、「FINISH」シートのC列にファイル名が自動で追記されます。

ユーザーフォーム

CATOVIS Helperの機能は基本的にリボンメニューに表示していますが、マウスで上まで戻るのが煩わしいこともあります。
そのようなときは、タブの一番右にある「フォームの表示」ボタンを押してください。

「Start」「Lint」「Comp.」「Del」「Backup」のタブからなるフォームが表示されます。
このフォーム上にあるボタンを押しても、リボンメニューの各ボタンと同じ動作が実行されます。

バックアップ

「結合」等の処理はマクロを利用しているため、「元に戻す(Ctrl+z)」が使えなくなります。
CATOVIS Helperの機能を多用していると、間違えて整形してしまうことも出てくるかもしれません。

そんなときのために、CATOVIS Helperではマクロの実行前にシートごとバックアップをとっています。
リボンメニューにある「バックアップ」ボタンを押して「復元」をクリックすれば、直前の状態に戻すことができます。

また、「バックアップ」を選ぶと手動でバックアップを作成しておくこともできます。

ただし、バックアップはあくまで一つしかないため、こまめな保存はするようにしてください。

環境設定

CATOVIS Helperでは「PREFERENCE」シートで、各種設定を変更できるようになっています。
変更可能な項目は以下のとおりです。

  • 「結合」のショートカット
  • 「分割」のショートカット
  • 「挿入」のショートカット
  • 「調整」のショートカット
  • 原文の分割に使う文字
  • 訳文の分割に使う文字
  • 調整実行の最大行数(全体比較では無視されます)
  • 削除実行の最大行数(全体比較では無視されます)
  • 自動バックアップの有無

ショートカットを変更した場合は、「ショートカット適用」ボタンをクリックしてください
「分割文字」と「行数の上限」はセルの内容を変更した時点から有効です。
バックアップの設定はExcelを再起動するか、「フォームの表示」>「Backup」>「SET」の順にクリックすることで、設定を有効化できます。

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